『地理の研究』を使って東大地理の過去問演習を進めていく中で、こう感じたことはありませんか?
「この論点、地理の研究に載ってない…」
「もっと詳しい図や資料がほしい…」
実際、ここ数年の東大地理では教科書などで言及のない時事性の高い問題が多く出題されています。
そんな中、「もっと深く地理を学びたい」「最新のテーマにもしっかり対応したい」という受験生におすすめしたいのが、今回紹介する2冊の資料集です。
『新詳地理資料 COMPLETE 最新年度版』と『図説地理資料 世界の諸地域NOW 最新年度版』。
東大地理で45点以上を狙うなら、絶対に持っておきたい、最強の地理資料集です。
- 1:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』とは
- 2:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の使用タイミングと使用目的
- 3:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の特徴とメリット
- 4:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の効果的な使い方
- 5:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の使用上の注意点
- 6:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』を実際に使った受験生の声
- 7:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の記事のまとめ
- 8:さいごに
1:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』とは
『新詳地理資料 COMPLETE』:系統地理の決定版
基本情報
項目 | 内容 |
編集 | 帝国書院編集部 |
出版社 | 帝国書院 |
発売日 | 毎年2月25日 |
定価 | 1,030円(税込) |
ページ数 | 346ページ |
基本構成(2024年度版)
巻頭特集
・ロシアによるウクライナ侵攻とその影響
・GISと防災
・WebGISの活用
本編(系統地理)
・地図と地理情報/地形/気候・植生・土壌/自然災害・防災/環境問題
・第一次~第三次産業(農業・林業・水産業・工業・サービス業)
・交通・通信・観光/貿易/人口/村落・都市/生活文化/民族・宗教
・国家・民族・領土問題
地誌
・世界地誌(約50ページ)
・日本地誌(約15ページ)
資料編
・写真・統計資料/共通テスト対策
・巻末特集:日本の国土像/SDGsに関する探究
『図説地理資料 世界の諸地域NOW』:地誌知識の決定版
基本情報
項目 | 内容 |
編集 | 帝国書院編集部 |
出版社 | 帝国書院 |
発売日 | 毎年2月25日 |
定価 | 1,020円(税込) |
ページ数 | 282ページ |
基本構成【2024年度版】
巻頭特集
- ロシアによるウクライナ侵攻とその影響
- 世界の生活文化/宗教と生活/日本の生活文化
- 自然災害と防災/GISの活用
地誌中心の構成
- 世界の諸地域(130ページ):自然環境 → 歴史・文化 → 産業・経済 → NOWページ(現地レポート)
- 日本の諸地域(30ページ)
補足資料
- 資源と産業/生活・文化とグローバル化/地図と地理情報
- 巻末資料(農産物・家畜・鉱産物・統計資料)
- 巻末特集:SDGsについての探究
2:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の使用タイミングと使用目的
使用タイミング:過去問演習期こそ“真価”を発揮!
この2冊の資料集は、「最初から読む本」ではありません。
東大地理の対策においてもっとも効果的なのは、「過去問演習の最中」に“辞書”的に使うことです。
①過去問で知らないテーマ・用語・統計に出会ったとき
→ すぐに該当分野のページを開いて確認!
→ その場で理解できるから、復習効率が圧倒的にアップ!
また、次のようなタイミングでも活用価値が高いです。
②『村瀬のゼロからわかる地理B(系統地理編・地誌編)』などの基本書を学び終えたあと、「もっと知識を深めたい」と感じたとき。
②過去問を数年分解いてみて、「どうも知識が足りない」「地誌に弱い」など自分の課題が見えてきたとき。
こうした“知識の空白”を埋めてくれるのが、この2冊です。
3:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の特徴とメリット
圧倒的な“深さ”と“広さ”を兼ね備えた地理資料の決定版!
『新詳地理資料 COMPLETE』と『図説地理資料 世界の諸地域NOW』はそれぞれ系統地理・地誌に特化した構成となっており、東大地理で問われる知識・視点にピッタリ対応しています。
✅『新詳地理資料 COMPLETE』:系統地理に強い
✅『図説地理資料 世界の諸地域NOW』:地誌に特化
特筆すべきは、その網羅性とビジュアル性の高さです。
『地理の研究』以上に細かなデータや図解、模式図、現地写真が豊富に掲載されており、資料としての完成度は随一です。
『新詳地理資料 COMPLETE』:読ませる資料集
- 各章に配置された「コラム」や「専門家ゼミ」が特徴的。
- 単なるデータ集ではなく、“背景理解”まで導いてくれる読み物的コンテンツ。
- 専門家の視点や実際のデータの読み方を通じて、論述に使える知識が自然に身につきます。
- 読解力を高める「地理力+」の仕掛けも秀逸!単に知識を読むだけでなく、因果関係を考える力、資料を読み取る力を育てることができます。
『図説地理資料 世界の諸地域NOW』:地誌を“体感”する!
- 地誌に強く、各地域の自然・文化・経済などを立体的に把握できる構成。
- 各章の冒頭には大迫力の写真ページ、さらに現地取材レポートやQRコードで見られる動画など、臨場感のある内容が満載。
- 生活文化コラムも新設され、地理における“空間と文化の関係”を読み解く力が鍛えられます。
毎年2月に最新版が登場 → 最新トピックに強くなる!
東大地理で近年頻出の「時事問題・現代的テーマ」にもしっかり対応できるのが、この2冊の真骨頂です。
2025年度版では、以下のようなトピックが最新情報として収録されています。
『新詳地理資料 COMPLETE』
- ウクライナ侵攻とその影響
- 能登半島地震
- パレスチナ問題
- 「第三次産業」「人口」「都市」の拡充
- 「GIS」「SDGs」「防災」などのテーマも巻頭特集で詳しく解説
『図説地理資料 世界の諸地域NOW』
- パリ五輪
- TSMC熊本進出
- インドの人口
- オーバーツーリズム
- 世界的な感染症の影響
- パレスチナ問題
- 能登半島地震
- 地理総合の配列に準拠、GIS・人口などを強化
📌 教科書にはまだ反映されていない最前線のトピックにも対応!
📌 「地理総合」「地理探究」の視点にもマッチ!
4:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の効果的な使い方
過去問演習の“最強辞書”として活用せよ!
もっとも王道かつ効果的な使い方は、東大地理の過去問演習中に「辞書」として使う方法です。
- 系統地理の疑問やデータ確認 → 『新詳地理資料 COMPLETE』
- 地誌的な背景や地域の特徴を確認 → 『図説地理資料 世界の諸地域NOW』
このように、「わからないことが出てきたらすぐ調べる」というスタイルで辞書的に使い倒すのが基本です。
“なんとなくの理解”で流してしまいがちなテーマも、これら資料集を使えば明確に整理できます。
「わからない→調べる→理解する→書けるようになる」
このサイクルを回すことで、論述力と資料読解力は確実に向上します。
本気で地理を“得点源”にしたいなら、通読すべし!
東大で地理を武器にしたい人、45点以上を狙う人には、徹底的な通読もおすすめです。
- 1ページずつ丁寧に読み込む
- 模式図・グラフ・統計の意味を理解する
- 読みながら「これは過去問で出た」「こういう問われ方をされそう」と意識する
そうすることで、資料の中の“情報”が“記憶”に変わっていきます。
特に以下のような人には通読がおすすめです。
✅ 地理に比較的多くの時間を割ける受験生
✅ 地理の得点を安定させ、得点源にしたい人
✅ 教科書や参考書の内容が物足りなくなってきた中・上級者
5:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の使用上の注意点
これら2冊は東大地理対策において非常に強力なツールですが、使う上での注意点もしっかり把握しておく必要があります。
以下に、使用前に知っておきたいポイントをまとめました。
① 書店やAmazonでは入手しづらい!
『COMPLETE』『NOW』ともに高校内販向けの資料集として位置づけられているため、一般の書店やAmazonでは取り扱いがないこともあります。
- 教科書を扱っている書店で注文が必要
- 店頭での一般販売は基本的に想定されていないため、「取り寄せ」前提で動くのが無難
📌 購入のコツ
- 「教科書を注文できる書店」で「『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の最新年度版を取り寄せたい」と伝えるとスムーズ
- 学校の先生経由で注文できるケースもあるので、相談してみる価値あり!
② 最新年度版でないと価値が激減!
この2冊の大きな価値は、時事性と最新データにあります。
そのため、1年前・2年前の版を使ってしまうとわざわざこれを使用する価値がないといえます。
✅ ウクライナ侵攻・能登地震・TSMC熊本進出など、最新テーマへの対応は最新版だけ!
③ サイズが大きい!持ち歩きには不向き!
どちらも300ページ近くあり、B4サイズで重いため、通学中や外出先に持ち運ぶのは現実的ではありません。
📌 おすすめの使い方
- 自宅や塾など、過去問演習を行う“勉強拠点”に常備
- 普段はスマホ写真やスクショ、自作まとめノートなどで補完すると◎
④ 他教科とのバランスを崩さないように!
東大受験は科目数が多く、地理にだけ時間をかけすぎるのは危険です。
『COMPLETE』『NOW』は「使えば使うほど伸びる」教材ですが、これらの読み込みに時間をかけすぎてしまうと他教科(英語・国語・数学・社会2科目目など)の対策がおろそかになってしまう可能性があります。
📌 使うかどうかの判断基準
- 地理で高得点を狙いたい!→ 迷わず導入
- 地理は足を引っ張らない程度でOK → 『地理の研究』で済ませるのもアリ
6:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』を実際に使った受験生の声
実際に『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』を東大対策に使った先輩たちのリアルな声を紹介します。
◎ 良かった点(ポジティブな声)
🗣「『地理の研究』だけだと不安だったけど、これで安心できた!」(高3・文一志望)
過去問解いてると「この内容、どこにも載ってないじゃん…」ってなることが多くて、焦って導入。
『COMPLETE』で系統地理を深掘り、『NOW』で地誌を補強したら、マジで見える世界が変わった。
🗣「ビジュアルが豊富で、読むのが楽しかった!」(高3・文二志望)
ただの資料集かと思ったけど、写真とか図がめっちゃ多くて、読むのが全然苦じゃなかった。
動画も見れるし、地理のモチベ上がる!
🗣「東大の時事っぽい問題に強くなった!」(高3・文三志望)
能登地震とかウクライナとか、ニュースで見てた内容が資料集にガッツリ載っててびっくり。
時事ネタが出題されても、余裕で対応できるようになったのはこの2冊のおかげ!
△ いまいちだった点(ネガティブな声)
🗣「重すぎて持ち運べない…」(高3・文一志望)
サイズでかいしページ数も多いから、塾とか学校に持ってくの無理。
完全に“自宅専用アイテム”って感じ。スマホでページ撮って持ち歩いてた。
🗣「注文がめんどい。Amazonで買えないのツラい」(高3・文二志望)
最初、Amazonで検索して「え?ないの?」ってなった。
学校経由で注文したけど、時間かかるし、ちょっと面倒だった。
もうちょい手軽に買えたらいいのになあ。
🗣「他教科に時間回せなくなりかけた(笑)」(高3・文一志望)
地理が面白くなりすぎて、ハマってたら数学と英語の時間削ってた(やばい)。
あくまで補助ツールだから、“全体のバランス”意識して使わないと危険。
7:『新詳地理資料 COMPLETE』『図説地理資料 世界の諸地域NOW』の記事のまとめ
✅『新詳地理資料 COMPLETE』は系統地理特化の資料集。論述対策に不可欠な“因果関係”や“構造的理解”を支えてくれる!
✅ 『図説地理資料 世界の諸地域NOW』は地誌特化。現地取材に基づいたリアルな地域像や最新情報が豊富!
✅ 『地理の研究』ではカバーしきれない論点や時事ネタにもバッチリ対応。東大の資料問題・論述問題に強くなる!
✅ 2025年度版では能登半島地震、パレスチナ問題、TSMC熊本進出など最新トピックを多数掲載。
✅ 過去問演習の際に「辞書」として活用するのがもっとも効果的な使い方!
✅ 本気で地理を得点源にしたいなら、隅から隅まで通読して使い倒すのもアリ!
✅ 購入はややハードル高め(Amazonでは買いづらい)。教科書取扱書店などでの注文が必要。
✅ 重くて持ち歩きには不向き。自宅や塾に常備して使うのがおすすめ。
✅ 地理に時間を割きすぎないよう、全体の学習バランスには要注意!
8:さいごに
『新詳地理資料 COMPLETE』と『図説地理資料 世界の諸地域NOW』は、単なる資料集の枠を超えた“地理を武器にしたい東大受験生”にとっての強力な相棒です。
もちろん、使い方を間違えれば重荷にもなりかねません。
でも、正しく・戦略的に使いこなせば地理45点以上も現実的な目標になります。
「過去問で出てきたこのトピック、どこにも載ってない…」
「もっと詳しく、深く、地理を理解したい…」
そんなあなたにこそ、この2冊はぴったりです。
東大地理は、“知ってるだけ”では戦えない。
“考える力”を支えてくれる、地理的な教養が必要です。
それを育ててくれるのが、『COMPLETE』と『NOW』。
地理が得点源になる感覚、ぜひこの2冊で体験してみてください!