東大地理で学ぶ高校地理の前提となる中学地理の確認に役立つ!『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』徹底レビュー!

東大地理で学ぶ高校地理の前提となる中学地理の確認に役立つ!『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』徹底レビュー! 東大地理

「東大地理を勉強しようと思ったけど、地理ってどこから手をつければいいの…?」
そんな不安を感じている受験生も少なくないはずです。

例えば、
・高校では地理を選択しなかった
・中学時代の地理の授業をちゃんと聞いていなかった
・高校受験では地理が受験科目ではなかった

こういったケースでは、地理という科目に不安が大きいのではないでしょうか。

そんなとき、最初の基礎固めに最適なのが『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』です。

中学地理の内容をコンパクトに整理し、講義形式でやさしく解説してくれるこの教材は東大地理への“前提知識”を効率よく確認するのにぴったりの1冊です。
この記事では、本書の構成・使い方・メリットを東大受験生の視点から徹底レビューします。地理の知識に不安がある人が、大学受験レベルの学習にスムーズに入れるようになるための土台づくりとして、どう活用できるかを解説していきます。

執 筆 者
諏訪孝明

東京大学経済学部卒
1浪・東大模試全てE判定・センター7割台の崖っぷちから世9割、日8割、数2割で文科Ⅱ類に合格。
これまでに1000人以上の受験生を指導。 
直近2年で偏差値70超の学校への合格率が90%を超えている。

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  1. 1:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』とは
    1. 基本情報
    2. ◆基本構成
      1. 講義テキスト
      2. 整理ノート(書き込み編)
    3. 構成章立て
  2. 2:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の使用タイミングと使用目的
    1. 使用タイミング
    2. 使用目的
  3. 3:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の特徴とメリット
    1. ① 網羅性が高く、“地理の全体像”が一冊でつかめる!
    2. ② 中学生でも理解できる“わかりやすさ”に特化した構成
    3. ③ 主要な都道府県・70か国以上の“位置×名称”を確認できる
    4. ④ “背景や理由”まで踏み込んだ解説で、思考力が鍛えられる
    5. ⑤ 赤シート×書き込み式でアウトプット学習に最適!
  4. 4:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の効果的な使い方
    1. ◆STEP①:まずは講義テキストをじっくり読む
    2. ◆STEP②:赤文字を赤シートで隠してセルフテスト
    3. ◆STEP③:「全体を1周」したら書き込み編でアウトプット
    4. ◆STEP④:ミスした箇所を解説編で再確認
  5. 5:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の使用上の注意点
    1. ① あくまで高校受験用。これ1冊で東大地理は乗り越えられない
    2. ② 見た目は“完全に中学生向け”。周囲の目が気になる人はカバー推奨
  6. 6:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』を実際に使った受験生の声
    1. ◎ 良かった点
    2. ❌ いまいちだった点
  7. 7:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の記事のまとめ
  8. 8:さいごに

1:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』とは

まずは、本書の基本情報から確認しておきましょう。

基本情報

項目内容
著者中村充博
出版社文英堂
発売日2021年7月14日
定価1,540円(税込)
ページ数208ページ

◆基本構成

講義+演習の2部構成で地理の基礎を総ざらい!

『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』は「講義テキスト」と「整理ノート」の2部構成です。

講義テキスト

中学地理の主要テーマを、やさしい言葉でていねいに解説しています。
地図・図表・写真も多く、視覚的に理解しやすい作りです。

整理ノート(書き込み編)

講義テキストの内容をもとにした空欄補充式の問題集です。
重要語句を“書いて覚える”ことで、知識の定着を図ります。

構成章立て

地理の基本から日本・世界の地誌、資料の扱い方まで受験地理に必要な基礎がひととおりカバーされています。

  • 第1章:世界の姿
  • 第2章:日本の姿
  • 第3章:世界各地の人々の生活と環境(気候・宗教・人口・面積・シルエット・主な国のキーワード)
  • 第4章:世界の諸地域
  • 第5章:地域調査の手法(地図記号、縮尺計算など)
  • 第6章:日本の特色
  • 第7章:日本の各地域(地形・気候・産業などを地域別に解説)
  • 付章:グラフ・統計、緯度と都市の関係など

2:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の使用タイミングと使用目的

東大地理をはじめとした大学受験の地理では思考力や資料の読み取り力だけでなく、地理的基礎知識の正確さが求められます。
しかし、「中学・高校で地理をきちんと学ばなかった」「久しぶりすぎて忘れてしまった…」という人も多いのではないでしょうか。

そんな受験生にとって『実力メキメキ合格ノート 中学地理』は、大学受験レベルの教材に進む前の“リスタート教材”として非常に有効です。

使用タイミング

中学・高校で地理をほとんど勉強しておらず、基礎に不安があるとき
→ 地理の学習が久しぶりで、「そもそも都道府県の場所があやふや…」という状態なら、この教材で一から土台を固め直すのがベスト。

『村瀬のゼロからわかる地理B』などを読んでみたけど難しく感じたとき
→ 大学受験用の入門書が「ゼロから」とはいえ、案外省略が多くて難しく感じるケースもあります。本書なら、そこに至るまでの“本当のゼロ地点”から解説してくれるので、学習効率が上がります。

使用目的

📌 大学受験用の教材では説明不足になりがちな地理の基礎を確認し、定着させる
例:都道府県や主要国の位置、気候区分、人口密度、農業・工業の特色など、東大の論述でも頻出する知識をやさしく整理できる。

📌 東大地理の本格対策に向けて、基礎力をスピーディーに養成する
「受験用教材にスムーズに進むための前準備」として、無駄なく短期間で知識を定着させるのに最適。

3:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の特徴とメリット

『実力メキメキ合格ノート 中学地理』は中学地理の知識をコンパクトに整理しつつも、東大地理の基礎固めに必要な要素をしっかり備えた“本格派の準備教材”です。
以下では、受験生にとっての具体的なメリットを整理します。

① 網羅性が高く、“地理の全体像”が一冊でつかめる!

✅ 世界地理・日本地理・地誌・気候・統計・地図の読み方まで、中学地理の主要テーマをすべてカバー

✅ 都道府県・地域別の特色、主要国の基礎データ、宗教・人口・緯度・縮尺など、地理の学習に必要な基盤を取りこぼしなく復習可能

✅ 地理の「どこから手をつければいいかわからない」人でも、この1冊を通して全体像が整理され、受験地理への導入がスムーズになります。

② 中学生でも理解できる“わかりやすさ”に特化した構成

✅ 解説文は話し言葉をベースにした柔らかい文体で書かれており、読み進めやすく、難しさを感じにくい

✅ 図・地図・グラフなどのビジュアル要素が豊富で、視覚的にも理解しやすい構成。

✅ 地理に苦手意識がある人でも、自然と「へぇ、そうなんだ」と思えるような親しみやすさがあり、地理の学び直しに最適。

③ 主要な都道府県・70か国以上の“位置×名称”を確認できる

✅ 各国・各都道府県の名称と地図上の位置をセットで覚えられる確認問題付き。

✅ これらの基礎情報を確認できる大学受験向け教材はほとんどないため、地誌論述の前提知識として非常に貴重

✅ 東大地理の「どこに何があるか」を問う出題傾向への対応力が強化されます。

④ “背景や理由”まで踏み込んだ解説で、思考力が鍛えられる

✅ ただの知識の羅列ではなく、「なぜその地域でその産業が発達したのか」「なぜ人口が偏るのか」といった因果関係を意識した説明が豊富

✅ この補足される”なぜ”に踏み込んだ情報が、東大地理の論述で使える“根拠のある地理的視点”につながります。

⑤ 赤シート×書き込み式でアウトプット学習に最適!

✅ 重要語句は赤文字で記載され、赤シートで隠してセルフチェックが可能

✅ 別冊の書き込み編では、覚えた内容を実際に手を動かしてアウトプット

✅ “見て覚えるだけ”で終わらない、定着型の学習サイクルを作ることができます。

4:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の効果的な使い方

『実力メキメキ合格ノート 中学地理』は、「読む」「覚える」「書いて確認する」というサイクルが自然に組み込まれた教材です。
ここでは、東大地理の基礎固めとして本書を最大限に活用するための学習ステップを紹介します。

◆STEP①:まずは講義テキストをじっくり読む

  • 各項目の解説編(講義テキスト)を丁寧に読み込む

難しい言葉は少なく、図やグラフも豊富なので、無理なく読み進められます。

◆STEP②:赤文字を赤シートで隠してセルフテスト

  • 読み終えたら、赤文字で書かれた重要語句を赤シートで隠しながらチェック
  • 「どれだけ覚えているか」を確認しながら、覚えていない箇所は繰り返し読み直す

◆STEP③:「全体を1周」したら書き込み編でアウトプット

  • 解説編をひと通り終えたら、別冊の整理ノート(書き込み編)に取り組む
  • 空欄に正しい語句を書き込めるか、自分の記憶をチェック。
  • アウトプットすることで“覚えたつもり”を防ぎ、定着度を高めることができます。

◆STEP④:ミスした箇所を解説編で再確認

  • 書き込み編でミスや空欄があった項目は、もう一度解説編に戻って復習
  • 「間違えた=覚えるべきポイント」として、重点的にチェックしましょう。

この「読む→隠す→書く→確認する」のシンプルなループこそが、本書を使った学習の最大の強みです。
テンポよく進められる構成なので、地理に不安がある受験生でも負担なく基礎を固めることができます。

5:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の使用上の注意点

本書は東大地理に取り組む前の“準備運動”としては非常に優れた教材ですが、使い方を誤ると本来の学習の足を引っ張ってしまう可能性もあります。
以下の点に注意して、目的に応じた正しい使い方を意識しましょう。

① あくまで高校受験用。これ1冊で東大地理は乗り越えられない

  • 本書は中学地理の範囲を対象とした高校受験用の基礎教材です。
  • そのため、内容はあくまでも「最低限の土台」を固めるためのものであり、これ1冊だけで東大レベルの論述問題に対応できるわけではありません
  • 本書で基礎を整理したあとは、『村瀬のゼロからわかる地理B』や資料集、過去問演習などに早めにステップアップしましょう。

② 見た目は“完全に中学生向け”。周囲の目が気になる人はカバー推奨

  • 本書はレイアウトやデザイン、タイトルからして完全に中学受験・高校受験生向け
  • 予備校や学校、自習室などで使用していると「中学生用?」と思われてしまうことも…。
  • 勉強に集中したい人は、ブックカバーをかけるか、家での使用に限定するのがベターです。

6:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』を実際に使った受験生の声

中学地理の復習という一見地味なこの教材ですが、実際に使った受験生からは「思った以上に役に立った」という声が多く寄せられています。
ここでは、リアルな“良かった点”と“いまいちだった点”をそれぞれ紹介します。

◎ 良かった点

🗣「地理ってずっと苦手だったけど、これ読んだら“あ、地理ってこういうことなんだ”って腑に落ちた。説明がめちゃくちゃわかりやすいし、図も多くてサクサク読めた。」(高3・文II志望)

🗣「赤シートで覚えて、別冊で書いて確認して…っていう流れが勉強しやすかった。地理の基礎って意外と抜けてるから、一回ここで整理できたのは大きいと思う。」(高2・文III志望)

🗣「大学受験の教材って、前提知識があること前提で書かれてるけど、これだと本当に“ゼロから”入れるのがありがたい。村瀬の地理が難しいって感じた人にめっちゃおすすめ。」(高3・文I志望)

❌ いまいちだった点

🗣「内容的にはすごくよかったけど、表紙とか見た目が完全に中学生向けで、予備校とかで開くのはちょっと恥ずかしかった。カバーつけて使ってた(笑)。」(浪人生)

🗣「正直、“これだけで完璧!”って感じではないかな。世界地理とかはかなりざっくりだし、結局その後に資料集とかで補強する必要はあった。」(高3・地理選択)

🗣「スムーズに読めすぎて“勉強した気”になるけど、書き込み編とかでちゃんとアウトプットしないと、すぐ忘れるかも。読んで終わりにしないのが大事だと思う。」(高2・共テ対策中)

7:『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』の記事のまとめ

  • 東大地理の学習を始める前に、基礎を効率よく確認・整理できる中学地理教材
  • 世界・日本の地誌、地図・統計、地域調査の手法まで網羅されたバランスの良い構成
  • 解説はやさしい話し言葉+図解中心で、読みやすく理解しやすい
  • 主要な都道府県・70か国の位置と名称を確認できる問題付き(大学受験用教材には少ない)
  • 知識に加え、「なぜそうなるか」の背景説明が豊富で論述的思考も育つ
  • 赤シートでの暗記&書き込み式ノートでアウトプットが可能な2段階構成
  • 高校受験用教材なので、これ1冊で東大対策が完結するわけではない
  • 見た目が中学生向けのため、使用場所によってはブックカバーの活用がおすすめ

8:さいごに

地理が苦手な受験生は大学受験向けの教材を「いきなり難しすぎる」と感じることもあるかもしれません。
そんなとき、『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学地理』は地理の土台をゼロから丁寧に築き直せる、数少ない良質な教材です。

もちろん、これ一冊ですべてが完結するわけではありませんが「東大レベルの教材に進むための準備」としては非常に効果的です。
内容の網羅性、図解の分かりやすさ、赤シート&書き込みによる暗記とアウトプットのバランスなど、どれも基礎固めには十分なクオリティです。

地理に不安がある人こそ、最初の一歩は確実に、無理なく。
この一冊が、東大地理への道をスムーズに切り拓くための“踏み台”になってくれるはずです。

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