【東大地理2022】東京都でブルーベリーの栽培が盛んな理由|第3問設問B(2)

東大地理2022第3問設問B(2)東京都でブルーベリーの栽培が盛んな理由 地理

2022年の東大地理第3問設問B(2)では、東京都でブルーベリーの栽培が盛んな理由を1行(≒30文字)で説明する問題が出題されました。

この記事では、以下のポイントを深堀りして解説します。

  • 近郊農業の特徴
  • ブルーベリーの特性
執 筆 者
諏訪孝明

東京大学経済学部卒
1浪・東大模試全てE判定・センター7割台の崖っぷちから世9割、日8割、数2割で文科Ⅱ類に合格。
これまでに1000人以上の受験生を指導。 
直近2年で偏差値70超の学校への合格率が90%を超えている。

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講義:東京都でブルーベリーの栽培が盛んな理由

東京都でブルーベリーが栽培されている背景には、「近郊農業」の特徴とブルーベリーの特性が密接に関わっています。

1:近郊農業とは

近郊農業とは、大都市の周辺で行われる園芸農業です。
都市に新鮮な農産物を供給することを目的としています。

・消費地に近いことの優位性
近郊農業は大消費地の近くでの栽培であり輸送時間を短縮できるため農作物を市場へ迅速に供給できます。
これにより、鮮度維持が重要な野菜や果物の栽培では市場競争力を高めることができます。

・求められる高収益性
地価が高い大都市周辺では小面積でも高い収益性が求められるため、単価の高い作物が選ばれます。

関東地方の近郊農業

東京周辺は日本最大の消費地であり、近郊農業が早くから発達しています。

2:ブルーベリーの特性

ブルーベリーは、その特性から特に近郊農業に適した果物であるといえます。
以下、ブルーベリーの特性をまとめます。

①鮮度が重要

ブルーベリーは鮮度が落ちやすいため、長距離輸送には不向きです。
近郊農業の形態で栽培することで、大都市周辺の市場に新鮮な状態で供給できます。

②単価が高い

ブルーベリーは日本では栽培面積が比較的少なく、希少性が高い作物です。
そのため単価が高く、少ない面積でも高い収益性を確保できます。
したがって、地価が高い東京都でも栽培が可能です。

③観光農園としての利点

東京都は人口密集地であり、観光農園としての集客に有利な地です。
「ブルーベリー狩り」などの体験型農園は、都市住民に人気があるため、ブルーベリー栽培はレジャー農業として収益を上げることができます。

解答例

大消費地近くでの栽培は鮮度維持面で有利で、単価も高いから。(29文字)

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